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床暖房のメリット・デメリット  後悔している理由とは? 本当はいらない床暖房

「本当に性能が良い家は床暖房なんていらない!」

こんな事を言い続けて20年!
未だ寒いと言われたこともなく快適そのもの!
おかげさまで新築・リフォームされた全てのお客様から満足の声と親しい関係が続いております。

そこでどの程度暖かいのか?
山形県で外気はマイナス5度になる日もあります。
しかし、家の中のエアコンの設定温度を23度にすると!

 

エアコンの風もわずかな微風で時計まわりの天井温度はちょっとだけ暖かく
23.2度

床の温度も22.4度

部屋のカドでも22.3度

広いリビングも温度差1度以内!!
この環境では仮に床暖房を入れると返って暑くなり過ぎて不快になる程です。

では、なんで「床暖房がいらない」のか?
それをお話しする前に床暖房の種類をお話しします。

床暖房の仕組みと種類

床暖房は大きく分けると2種類

一つは電気式もう一つは温水式更に熱源としてはガス式灯油式ヒートポンプ式に分けられます。

電気式床暖房

 

文字通り、電気によってそのまま床の表面温度を上げる単純な仕組みとなっております。

その中で、フロアーの内部に仕組まれているものと耐熱フロアーの下にフィルム式の熱線を敷くタイプのものなどが有ります。

メリットとしては、温水式の床暖房に比べ設置費が安価である。
また、スイッチを入れてからの表面温度の立ち上がり方も温水式に比べ早いこと。

また、施工が簡易的なこともあり床暖房エリアをコンパクトに複数箇所設置も出来る事など挙げられます。

逆にデメリットは、それはランニングコストいわゆる電気代です。

一の電力に対して一の熱しか出せず付けっ放しにするととんでもない電気代請求が来ます。

 

温水式の床暖房

熱源が温水で有り、温水を通すパイプの配管が床下に張り巡らされ、その上に耐熱フローリング、耐熱フロアーを敷きます。
そうする事で床暖房として暖かくする仕組みです。

お湯にする為に、ボイラーが必要でそのボイラーも、電気式のもの
ガス、灯油とあります。

メリットとしては大きな面積も対応できて設置面積にもよりますが
電気式の床暖房に比べてランニングコストが低い事があり長時間の暖房も比較的安価である。

デメリットとしては設置費(イニシャルコスト)が大きい
勿論設置面積にも比例しますが、電気式に比べ配管工事とボイラーも含まれる事

更に、メンテナンスコストとして専門業者に数年に1度はパイプ内の不凍液や破損箇所、ボイラーの点検などが挙げられます。

表面温度の立ち上がりに至っても設置面積にもよりますが、電気式に比べると圧倒的に遅い事。

どちらも共通して言えること

私は以前、ハウスメーカー等の下請けをしておりました。

床暖房も電気、温水双方何セットも設置した現場をさせてもらってきました。
初めは「床暖房いいなぁ!」と思っておりましたが、殆どのお客様がせっかく設置した床暖房を使っていません。

答えは「光熱費がバカ高い!」でした。
設置1年しか使用しなかったお客様もおりました。

床暖房による部屋の暖め方

頭寒足熱と言うように床暖房は魅力溢れる商材です。

床暖房は床から熱伝導(直接伝わる熱)と床から輻射熱(天井に向かって広がる熱)とで部屋を暖める仕組みとなっております。

エアコンや石油ファンヒーターは、暖められた空気をファンによって強制的に空気の流れを送り対流熱によって部屋を暖めるので、同じ暖房器具でも暖めかたが異なる原理となります。

やはり熱の大きさを左右するのも建物自体の断熱性能によって変わってきます。

 

メンテナンス費について

電気式床暖房

電気式は殆ど気にする必要もなく、床自体に熱線が施されていて
それ自体通電させているだけの仕組みなので、水をこぼしたり、ペットの尿など水分を気にする程度です。
しかし、万が一の故障などでは、修理ができない物或いは数年経つと廃盤で既に物が無い事もあります。

温水式床暖房

温水タイプでは温水にするための音源(ボイラー)が故障やトラブルが多く、修理が必要となる場合があります。
それと温水を通すパイプに不凍液の入れ替え、さらには温水パイプの経年劣化などで、パイプ自体に劣化し、水漏れを生じた場合破損箇所の特定が困難だという事

さらには、温水タイプにもよりますがコンクリートに埋設するタイプは、修理が不可能のものもあります。

ISO7730(世界標準基準)

冬の寒さを感じない6つの要素

効果温度22℃±2℃=20〜24℃
・効果温度とは室内の空気の温度と天井、床、壁、窓などの表面温度(放射温度)の平均を表しております。
例:(室温20℃+表面温度16℃)÷2=18℃
この温度が体感温度となります。
これは断熱性能が大きく関わっており断熱性能が高いと空気の温度に近づきます。

頭部と足元の温度差3℃以内

床表面温度は26℃以下

平均気流速度は0,15m/s以下

冷壁面(ガラス面など)と放射温度の温度差10℃以下

天井加熱面の表面は+5℃以下

床暖房の表面温度は30℃程度
ISO7730の世界標準基準を当てはめると床暖房だとだいぶ温度が高いと思われます。

 

世界標準基準から大きく逸脱しております。

       (日本床暖房工業会より引用)

自己判断してください!

床暖房がなくても暖かい家があるんだよ

もし、床暖房がなくても、素足のままでも床が冷たくなく
家中快適過ごすことができたら?

真冬、外が寒くても家の中が23度で、しかも小さなエアコン1つ23度設定温度にすれば天井23度

こんな住宅なら光熱費も少なくて済みます。

更には、家中どこの部屋も、押入れの中もトイレも浴室も同じ23度であれば、冬の寒い日でも快適に過ごすことができます。

こんな住宅が存在するのか?

実際に存在するんです!

床暖房を必要としない快適な住宅であれば大きな設置コストやランニングコストも抑えられるどころか、メンテナンス費もかからなくて済みます。

統計では床暖房を設置してから年々、使用頻度は減少しやがて使用しないご家庭が増えている現状なのは、おそらくランニングコストが大きいのとISO7730で発表されている床の表面温度26℃以下!
このことから、床が暖かくなりすぎるとこれが人間には「不快」に感じてしまったりしてしまうからでは無いのだろうか!

気密と断熱がしっかりしていれば床暖房はいらない!

私共の建てる家は「床暖房のいらない家」です。

なぜ床暖房が必要ないかというとまずはこちらをご覧ください!
皆さんはどちらが上下の温度差が無く暖かくなると思いますか?


それでは解説して参りましょう!

暖房器具によって暖められた空気は軽くなり上昇します。

Aのビニールハウスの表面温度はビニールは断熱材では無いので
外気温そのもの!
よって上昇した暖かい空気が上部の冷たいビニールにぶつかると
空気が冷やされ下降します。
下降した空気がまた暖房器具によって暖められ上昇し、これを繰り返すことによって「対流」が生じ上部と下部の温度差がなくなります!

よって正解はAのビニールハウスでした!

では、断熱材で覆っているBのグラスウールハウスは?

暖められた空気は上昇しグラスウールの繊維の隙間を突き抜け
上部から暖められた空気が逃げて行く。

そしてハウス内の空気は逃げた分だけ真空にはならずに外気の0℃を下部から侵入させることによって、足元はいつも冷たい状態が続いてしまします。

Aのビニールハウスはというと気密だけ良くてもそこには結露が発生しており
それを塞ぐにはビニールハウスの上から(外側)グラスウールで覆うことで、暖められた空気を保温することができます。

結果、隙間が多いと上下の温度差が生じてしまい足元が冷えてしまう事を防ぐために、床暖房が必要なのだと言っても過言ではありません。

結論

住宅の性能が良いと床暖房はいらない!

なんちゃって高気密高断熱一般住宅床暖房が必要である!

このような結果だと考えられます。

もっと知りたい方、もっと勉強したい方は後藤住建までご連絡下さい。

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